白内障の治療法は薬物療法と手術療法があります。薬物療法は主に点眼治療になります。点眼治療はあくまでも進行予防であり根治ではありません。日常生活に支障を感じられる程進行した場合は、手術をお勧めしています。軽度の状態であれば、定期的に診察を受けて頂いて経過を見ていきます。
手術の1週間前までに1度、手術前検査に来ていただきます。手術は片眼ずつ日を分けて行います(特別な事情がある場合は両目を同日に手術対応もします)。
検査項目:所要時間 約1時間
●破嚢(はのう)
ごく稀に、濁った水晶体が入っていた袋(水晶体嚢)が、何らかの原因で術中に破れることがあります。これを破嚢といいます。
この水晶体嚢に眼内レンズを入れるため、大きな破嚢が起こった場合には、手術前に予定していた眼内レンズを挿入できないことがあります。
●水晶体核落下
●後発白内障
眼内レンズを入れる水晶体嚢の奥側(後嚢)が濁って、手術後に再び目がかすむことがあります。それを後発白内障といいます。これは外来でレーザー治療を用い、簡単に短時間で濁りをとることができます。
●グレア・ハロー
強い光源を見た場合に光を眩しくギラついて感じたり(グレア)、光の周辺に輪がかかって見えたり(ハロー)することがあります。個人差がありますが、術後の時間経過と共に慣れていくと言われています。
●網膜剥離・眼内炎・眼内レンズ偏移、眼内レンズ落下、虹彩偏移、創口不全、角膜びらん、緑内障など