近年、より質の高い見え方を求めて眼内レンズの改良も進んできました。 なかでも老視治療として注目されているのが白内障手術に多焦点眼内レンズ用いる方法です。2008年に先進医療に認定されたことによって急速に広まってきました。従来の遠・近の二焦点眼内レンズに加わり、2019年10月より遠・中・近の三つの焦点を持つ眼内レンズも承認されました。快適な視界のための選択肢が増えたと考えています。
白内障の状態、生活環境を考慮し、眼内レンズを選択していきます。三焦点眼内レンズを用いた手術も対応しています。日本で認可されている遠・中・近方がトータルに見やすいレンズ(AcrySof lQ PanOptix Trifocal)を採用しています。術後に近視・乱視・遠視などが残ってしまい、見えにくく感じることがあります。当院ではレーザーを使っての矯正技術がありますのでしっかりとした術後矯正が可能です。
検査数値では表現出来ない”個々の見える感覚”というものがあります。丁寧に時間をかけて”見える感覚”をより高め、快適な視界になるよう取り組んでいきます。
多焦点眼内レンズは1枚のレンズにいくつもの度数のレンズが入っているので、最適な見え方を映そうと”脳”が調節をします。最初、見えにくさを感じられても、徐々に見えるようになっていきます。見え方に脳が慣れるには年齢や個人の差がありますが、1か月ぐらいで殆どの方が慣れられます。
多焦点眼内レンズは若い頃のように自由に焦点が合う訳ではありません。二焦点眼内レンズの場合、遠方と30~40cmぐらい、三焦点眼内レンズの場合は中間60~70cmを加えた三焦点で合う設定なので、見たい所の距離や位置によって見えにくく感じる時や薄暗い場所や細かい文字を読む時などには眼鏡を使用した方が楽な場合もあります。
術後、暗い所や夜間で光を見ると滲みやぎらつきを感じることがあります(ハロー・グレア)。1か月程度で気にならないぐらいに落ち着きます。
当院ではエキシマレーザー(レーシック)を導入しており、手術後の度数補正に対する体制が整っています。
白内障の方・老視の方・日常生活でなるべく眼鏡をかけたくない方
※ 眼の疾病等、手術に適さない可能性もあります。詳しくは医師にご相談下さい。
白内障手術と同様です。当院では点眼麻酔を使い、痛みもほとんどなく、10分ほどで手術は終わります。ほとんどの方は日帰り手術で、手術後院内で休憩をとっていただき、診察のあと帰宅できます。 入院の相談にも応じております。ご相談下さい。
医療法人 中平眼科クリニック
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